アメリカの大学には日本の大学のサークルのように様々な課外活動グループがあります。運動系、文科系、政治系、大学生活に直接関わるグループなど多種多様です。

日本の大学のサークルとは違い、平日の飲み会などはあまりありません。寮などで生徒同士で行われるパーティーと称した飲み会は大体は金曜の夜か週末に行われます。また大学によっては寮にアルコール類を持ち込めない学校もあります。

アメリカでは飲酒は21歳以上(喫煙は18歳以上)と厳しく決められ、大学キャンパス内の公の場でみんなで飲むことはほとんどありません(メンバーのほとんどが21歳未満で構成されるから)。ただし寮内では監視の目が行き届かないこともあり、21歳未満でも飲んでいる人は居ます。

スポーツに自信がある人はチームに入っても良いでしょう。ただしアメリカの大学はDivision(日本で言ういわゆる1部、2部みたいなもの)ごとにスポーツチームは分かれていますので予め入学する大学のチームレベルを知っておきましょう。

催しものが好きな人は何かの会に入るのも良いでしょう。因みに僕はウィスコンシン州の大学ではフラタニティーと、インターナショナルな催しものをする 
Cutural Diversity Clubに所属していました。

フラタニティーとは私立大学にある伝統的な組織(女の子のグループはソロリティー)で、寮の一フロアに固まって住み、家族の兄弟のように暮らすリビンググループです。歴史も古く学校内にはたくさんの組織があります。また卒業生との結びつきも強く、何かイベントを企画すると彼らがやってくるということもしばしばあります。日本のサークルと違いアットホーム(日本のサークル全てがアットホームじゃないと言い切れませんが)な感じで、気軽に参加できますが、すぐにはメンバーになることができず一定期間の研修(?)期間を過ごさないといけません。たいていの研修はゲームや懇談会を通してメンバーと仲良くなっていき、そのフラタニティーの歴史などや、メンバーの面子などを覚えて簡単なテストや試練(パートナーとなった人とラウンジルームで一晩明かす、など)を乗り越えていかないといけません。

メンバーになると、自分の履歴書に所属先と受け持っていたポジション(組織なので代表や会計などのポジションがもちろんあります)が書けるなどメリットもあります。なお、卒業してもそのフラタニティーには名前が残りますし、メンバーとも仲良くやっていけます。

しかし、フラタニティーやソロリティーの中にも中には組織が強く大学側に影響力を及ぼすグループや、飲み会ばかりやっているグループも存在しますので、もし興味がある場合は事前に調べておくと良いでしょう。また交換留学生や1年のみの留学の場合、メンバーになれない可能性が高いです。

全ての大学にフラタニティーやソロリティーがあるとは限りません。あったとしても一つではないので
どのグループが自分に一番適しているかを調べる必要があります。

そしてCutural Diversity Club (CDC) ですが、これはフラタニティーのような正式なグループではなく、外国人が少ない大学に少しでも外国を知ってもらおうと活動しているクラブのグループです。

ダンス教室や会話教室、そして演劇などの活動を招致して学校で披露してもらうなど活動内容はさまざまです。年に1度行われる「インターナショナルディナー」はCDCの中で一番大きい行事で生徒や地域の方々が色々な国の料理に挑戦して、大学全体規模の夕食会をするというものです。

他にもラジオ局をもっている学校などは局の活動に参加できたり、政治運動や集会をするグループ、バイブル(聖書)を読んで話し合ったり、森林や人権保護活動など多種多様なクラブ(場所やクラブの種類よっては「アクティビティー活動」と呼ばれる)が存在します。

入学後すぐに入らないといけない訳ではないので、特に興味が持てるのがない場合は1年間様子を見て色々と調べてから入るのも良いでしょう。ただしフラタニティー&ソロリティーのように入れる時期が決まっているグループもあります。